新卒採用の応募が思うように集まらない!
と悩んでいる企業の人事担当者は少なくないと思います。求人倍率の増加など、自社だけでは対処することができない要因もありますが、細かいところに目を向けると意外とできることも多くあります。本記事では、応募数が増えない原因とその対策について掘り下げていきます。
新卒採用の応募が増えない原因分析
新卒採用の応募が増えない原因は多岐にわたりますが、ここでは考えられる原因をいくつか挙げ、それぞれの背景を見ていきます。
1. 求人内容の魅力不足
求人内容が魅力的でないと、応募者は敬遠してしまいます。
「魅力」と言っても給与や福利厚生を重視する人もいれば、キャリアパスや仕事のやりがい、社会的意義を優先する人もいます。
「これさえ書けばOK」というものはありませんが、情報が不十分であったり、具体性が欠けていると、学生は興味を持ちません。会社のビジョンやミッションを反映し、入社した場合にどのように成長できるかを明確に示す必要があります。
2. 選考プロセスが煩雑
選考プロセスが煩雑で次の連絡まで時間がかかってしまったり、面接や面談の回数が多かったりすると、そもそもエントリーしてもらえない可能性があります。特に、オンラインの選考が増えている現在、簡潔でスピード感のある対応が求められます。エントリーから内定までの流れを明示し、スムーズに学生がストレスを感じない環境を整えることが重要です。
3. ターゲットが不明確
求める人材像が不明確だと、適切なターゲットにアプローチできず、応募が集まりません。
どのようなスキルや価値観を持った学生を求めているのかを明確にし、それに基づいた戦略を立てることが必要です。ターゲット層を明確にすることで、効果的な求人媒体の選定や説明会の実施が可能になります。
新卒採用の応募を増やすための具体的対策

応募数を増やしたり、選考途中での離脱を防ぐためには、上記の原因を踏まえた具体的な対策が必要です。それでは、実際にどのような施策を講じるべきかを見ていきましょう。
1. 魅力的な求人内容の作成
求人内容は具体的かつ魅力的に記載しましょう!
ターゲットを明確にするという点とも関連してきますが、採用したい学生が企業を選ぶ際にどのような点を重視するのか、ペルソナを設定して、自分がその人になりきって考えてみると、見えてくるものもあるかもしれません。
給与や福利厚生はもちろん、企業のビジョンや成長の機会、業務内容についても具体的に触れることで、学生の興味を引くことができます。また、どのようにチームに貢献できるのか、どのようなスキルを身につけることができるのか等を明示することも重要です。
2. スムーズな選考プロセスの整備
簡潔でスピード感のある選考プロセスを構築しましょう。オンライン面接などは積極的に活用し学生の負担を減らしつつ、重要な面接等は対面で行うなどメリハリをつけることも大切です。
また意外と見落とされがちなのですが、採用活動で使用するツールの使いやすさなど、候補者体験にも注意しましょう。弊社では実際に学生の立場で選考プロセスを体験し、つまずくポイントはないか確認させていただくこともあります。特に何かのシステム等でログインを求める場面や、ツール間の遷移が発生するところでは、いかに画面遷移を減らせるかまでこだわることもあります。それぐらい候補者体験は重要な要素なのです。
3. ターゲット層に合ったアプローチ
自社で採用したいターゲットを明確にし、その層に向けたアプローチを行いましょう。有名なナビ媒体を使用することもあれば、名前は知られていないが特定の分野に強いサービスもあります。それらをうまく使いこなし、また1つに集約させるのではなくポートフォリオを組むイメージで、求める学生にアプローチできる体制を整えましょう。また、企業の特長や価値観にマッチした学生を見つけるための選考基準を設定することも重要です。
まとめ
様々な要因が重なり、採用の応募が増えないという結果になります。社会の流れなど自社だけでは対応することが難しいものもありますが、対策ができる部分も多くあります。
ぜひこの機会に自社の採用プロセス全体をふり返り、できるところから始めてみましょう!小さな工夫を積み重ねることで、より多くの優秀な新卒学生に出会うことができます。